お客様は神様です。に真剣に向き合った結果
こんにちは。K-Kです。
今日はタイトルの通り
お客様は神様です。
このフレーズについて考えてみたいと思います。
三波春夫さんが発したこの言葉。
つい最近ではHP上などで、間違った意味に捉えられていることを危惧しておられました。
ネットが普及してきて、本当の意味を知り
所謂クレーマーに対して対抗できる術が出来たのは喜ばしいことです。
ですが、現実には未だに解決できていない部分が沢山あります。
私の経験談をあげます。
ホテルのバーテンダーをしていますが
ホテルバーは0:00から1:00に終わるところが多いです。
そして、その時間が営業時間であり、きちんと守られるべきであると思います。
(泥酔してて歩けない、なんて人がいれば話は別ですが)
ですが、この業界はお客様主義。
まだ残ってるから飲ませてよ!とか
ギリギリに入ったんだからもう少しゆっくりさせてよ!とか
知らんぷりしてずっと居座る人とか。
大勢います。
そしてそれに何かを言えばたちまちクレームになるのです。
まだ飲んでたのに閉店時間だからと追い出された!
ギリギリに入ったのに早く出るよう促された!
気持ちよくゆっくりしてたのに追い出された!
???
営業時間は0:00までですよ??
その後は営業時間外なのですよ??
なのにそんなこと言ってもいいんですか??
いいんですよ。ホテルならね。お客様主義ですもん。
大半の人がこう思ってます。
ホテルなら多少無理言うても応えてくれるやろ!とか
俺は私はお客様やから、なんも言うてこんやろ!とか。
確かにお客様はお金を使ってその場を使うのですから、私たちは出来る限りはしなくてはいけません。
ですが、神様ではないのです。
神様ならば僕らはお賽銭を投げなくてはいけないのですから。笑
そして神様が私は神様だぞ、って言うことありますかね??あるとすればそれは、不利益をもたらす方じゃないかと…笑
僕らがお客様を神様のように思い、一生懸命サービスするのは僕らの勝手なのですが、享受する側がそれを言うのはおかしいということです。
このことを率直に言いますと…
悲しい。すごく悲しいのです。
僕らはサービスマンです。
お客様を気持ちよくお出迎えし、気持ち良い時間を過ごしてもらいお見送りをする。
単純ですが一番難しいことを頑張っています。
そして私たちにはその絶えない気持ちがあります。ホスピタリティと言われるやつですね。
精一杯喜んで頂きたい。
でも、一部の方のマナーによって私たちの気持ちを踏みにじられるときがあります。
僕らはロボットでもないし、家政婦でも、執事でもないのです。
みなさんと一緒の人間なんです。
当然同じように衣食住が必要ですし、それに伴った生活する時間も必要です。
ただ身動きが取れない時間があるが故に、私たちの時間は削られてしまうのです。
そしてそれは残業にはなりません。
上の人たちはそういったことがあるのを理解していないからです。
むしろ上の人たちすら、バーを利用するときに込み入った話をしてると時間を過ぎても追い出すなよ!と説教を垂れる始末。
おかしいと思いませんか??笑
もう呆れを通り越して笑いしか出てきませんでした。笑
僕はこの業界にこういった事情があることを恐れずに提言していきたいです。
たとえ自分がホテル業界に戻れなくなっても。
今変えていかなければ、この業界はいつか破綻してしまいます。
観光業界が登り調子になる今、改めてこの業界の働き方を考えなければならないのです。
ホテルの仕事が好きだからこそ。
もっと発展して、みんなが就きたい職業だなと思ってもらうような業界に出来たらな、と思います。
ホテル業界について②
前回に引き続きホテル業界について考えてみます。
前回の話題は休日について書きました。
何故少ないのかについては書いてないので、そこに少しだけ触れて次の話題に移ります。
ホテル業やサービス業とは人が居てナンボなところがあります。
しかし、人が沢山いる=人件費はものすごくかかります。
そして人を沢山雇えば、いらぬ出費も多くなりますよね。
(この時点で矛盾してますが笑)
なので、効率よくそれを回すには
人数を少ない人数に固定、賃金も安くし、その人たちを使い倒すことによって回っています。
構造上仕方ないことなのですが、そういった成り立ち方をしているということは理解していただけたかと思います。
今回は2つ目のテーマ
お給料について考えたいと思います。
何故ホテルマンは給料が低いの?!
これめっちゃ、大事なことですよね。
てかこれで辞めてく人も多いと思います。
だって激務なのに給料が平均以下なんですもん。残業してやっと平均に追いつくくらいです。
この給料の低さはホテル業という、利益が安定しない職ということに尽きると思います。
観光業やサービス業はやはり景気に左右されやすい業界です。
消費される方々の景気が良くなれば良くなる程、私たちの仕事も忙しくなります。
何故かと言いますと、金銭的に余裕がある方たちが使うのがホテルでありレストランだからです。
ですから、社会情勢の景気が良ければ売り上げも上がり、人手を増やそうかな…設備を整えようかな…と思うわけです。
(どこの会社も一緒ですが笑)
しかし、製造業などに比べて他の会社や景気に左右されやすいので安定していない分、迂闊に給料を増やしていくことが出来ないのです。
またサービス業は人の手がかかることを行なっているため、必ず人員が必要です。
少ない賃金だと沢山人を雇えますよね??
大きくこの2つが低賃金につながる原因となります。
解決策はあるんでしょうか…。
日本のホテルなんかは特にこのスパイラルにはまっている気がします。
外資系はドライと言われます。所謂成果主義です。成果を上げた人に対して給料は沢山支払いますし、その逆は解雇ですよね。
わかりやすくていいと思います。その代わり雇用を奪われる危険がありますが笑
日本のホテルは基本的には終身雇用ですよね。基本的には。もちろん流動性がある業界なので転職されて違うホテルに行く方も多いですが、そうでない方も沢山いらっしゃいます。
ですが、給料は低い。雇用は安定してますが。
一長一短ですね。
この業界の構造上仕方ないのですが、
この問題は永遠命題なんでしょう。
私はそこから抜け出せるように頑張ります。
人生一度きりしかないですから。笑
それでは、次回に続きます。
ホテル業界について
こんにちは。K-Kです。
京都は今日は31℃まで上がるらしいですね。
さすが盆地の京都。暑い。
水分補給だけは忘れずに頑張りましょう。
さて、タイトルの通りですが今回考えたいのはホテルの業界についてです。
ホテル。それは華やかな世界。
特別なひと時を過ごす格別なサービス。
おもてなしの心を忘れないサービスマン。
人々の心を癒し、時として思い出を作る場所だと思います。
素敵な職業ですよね。
ただ、残念なことに取り巻く環境は決して良いものだとは言い難いのです。
皆さんはホテルの離職率が何%がご存知ですか??
調査によると新卒から3年間の間に平均して半数の方たちが辞めていっているそうです。
このことだけで、まず疑問点が浮かんできませんか??
「新卒を取ったのに、3年間で半数も辞めちゃったらこの先どうするの?」
そうなのです。この業界は次世代を育てるという環境が出来づらいのです。
20人新しく採用し、3年後には10人に。
10年後には5人くらいまで減ります。
(例をあげると私は20人の同期がいましたが現在は6人です)
そしてその多くはこの業界にありがちなキャリアアップのためではなかった。
多くが、この業界に疲れた人たちなのです。
私のホテルは労働組合がしっかりしてるので、休みはきちんと取れます。(年間105日)
ホテル業だと95日などもザラですよね。
ちょっと待って。
365-95=270日も働いてるの?!
酷いところでは時々その休みも取れないとこがあるそうです。
年間120日の企業様があるとして
365-120=245
そして有給が使える企業や、有給完全消化の企業もありますよね。
そうするともっと差が出てきます。
一見すると何気ないこの25日の差。
よくよく考えたら、一ヶ月に二回多く出勤していることになります。
(不動産の方も休日は少ないみたいですね…心中察します)
上記から見ていただいてわかる通り、
第一の理由は
「休みが取れない」
「連休が取れない」
「有給は消えていくだけ」
といったところだと思います。
ブラック企業ではないのだけど、ほとんどのホテルがグレーな部分ばかり。
これじゃあ続けたくても続けられないよ!!!
ってのが辞めていく人たちの心の中なんですよね。
そして中途採用ばかりになり生え抜きは居なくなる…。
もちろんそういうこだわりのホテルもありますし、そういった業界ではありますが
根幹の部分はやはりそこに長年勤めた方が居ないと、昔からの良さは変わってしまうのかなと思います。
次回に続きます。
自己紹介&ふと思ったことを。
初めまして。今日からブログを書いてみたいと思います。